コーチの日々。

京都で開校!婚活教育コーチのブログ。<結婚の学校|京都|認定講師>

次の10年の、私の使命。

早朝のセミナーで助産師さんの素晴らしい活動のお話を伺うことができた。
自然なお産が難しくなっている現代の日本で昔ながらの自然なお産をサポートするその活動内容には、いろいろと考えさせられた。

 

少子化の進む日本においては地方自治体による子育て支援策も
さまざま施されている。

 

そのような公的機関の動きとは別に、
私のような個人もこれまで社会関係資本をつくる活動のなかで、
仕事と家庭を両立させながら女性が社会進出しやすくするための
地域環境をつくることを意識してきた。
地域で子ども食堂の応援をしたり、
地域住人が交流する拠りどころづくりをしてきたり。
 例 神社カフェasaiku まちライブラリー

 

それは地域社会に存在する個人間や団体間の信頼関係や互酬性を高めることであり、
そこに関わる人が協調して取り組むことで高まる安全性が、
暮らしやすいまち、暮らしやすい社会につながると思ってきた。
その橋渡しをしようと。

 

ただそこにはいつも、同じ問題が発生する。
本当にその情報を必要とする人、
本当にその情報を届けたい相手に、
なかなか伝えるすべがないという問題。

 

狭い地域のなかに限った活動なら、いくらか手立てがある。
人力(口コミなど)で掘り起こすことがある程度可能だからだ。

それが少し広い地域や社会に普及させるとなると、
なかなか乗り越えられない問題が発生する。

 

孤立。

 

独居老人とか、家庭の事情により孤立している子供たち。
そこには情報リテラシー以前の問題がある。
なにしろ、情報が遮断されていたり、自身の選択による行動が制限されていたり。
それはそれで考えていかなければならない。

 

しかし情報を入手しうる立場でありながら、
たとえば現在就労していて何らかの組織や団体に属しながらも
あるいは社会的に優れたポジションに(かつて)いた人であっても
孤独に陥っている人は多い。
男性は特に。

 

実際に本人は孤独と気付いていないこともある。
また、様々な要因から現代社会は自分のポジションを勘違いしやすい。
ネットではアルゴリズムが働き、目にする広告やタイムラインの記事がますます偏っていく。
自分の立ち位置から狭い半径のものしか見えなくなっていく。
カテゴライズされ、世界が狭くなっていく。
ダイバーシティからますます遠ざかる。

 

情報だけではなく、 都市化や核家族化が進んだ今は、
多様な人間が存在する地域社会との接点が薄く
自然に組み込まれるコミュニティに属することなく
気ままに同質の人間とだけ限定的な付き合いをすればよい。
コミュニケーションのセーフティネットが機能しない。

 

やっかいなことに、「おひとりさま」や「ぼっち」など、
孤独を賛美するかのような流行も生まれる。

 

最新版・世界各国の「繁栄指数」では、
社会や地域における人々の信頼関係や結びつきを表す
ソーシャル・キャピタル社会関係資本)のランキングで、
日本は全世界149カ国中、101位。
先進国では突出して低い。

 

日本は世界に冠たる孤独大国になりつつあるようだ。
実際に未婚率や一人暮らしの家庭も増加している。
男性の生涯未婚率は25%に達し、つまり4人に1人は結婚できなくなった。

 

孤独は人を被害者的にしがちで、
うまくいかないことは何でも他人のせい、社会のせいにするような
歪んだ精神構造を生み出す。

 

加えて、前述のとおり付き合う人と情報が極端に偏り、
ネット社会の弊害ともいえる極論がまかり通る。


私のこの10年を振り返ってみると、それらの社会問題に対して
コミュニティをつくり、コミュニケーションを整えることで、
役に立てないかと奔走してきたように思う。
そしてますますその思いが強くなる。

 

人間関係の悩みやコミュニケーションの問題を解決することが
孤立や孤独、狭められた社会関係から救えるとしたら。
悩める人に、明るく健康的な、健全な社会のポジションへと
立ち位置を変えていただくお手伝いをできるのではないか。
それが次の10年の、私の使命となった。

 

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コーヒー屋をやっていた私が婚活教育コーチという仕事を選んだことで
「全然違う分野で」と驚かれることが多いのですが、
「実は同じ分野で」ストーリーの延長を楽しんでいるのです。

 

ふと、振り返ってみる機会でした。